ほげブロ

おんな城主直虎 01話

time 2017/01/09

今年も大河が始まりました

大河の感想も時たま扱う当ブログですが、やはり第一話ということで記事にすることにしました。
あまりしっかり書くと面倒になるので、ほどほどに適当な記事にしようと思います。
また、当ブログは筆者のメモ書きや備忘録程度の位置づけなので、読者の皆様に読んでいただくことを最優先に推敲を重ねて投稿する・・・ということがないので、ご容赦下さい。

また、本記事はネタバレを含みます。ネタバレとは、第一話のネタバレという意味に留まらず、歴史に即して今後起こる事柄なども扱っていきます。桶狭間などの大きなイベントに限らず、井伊家周辺のことについても歴史を元にこの後こういう展開になるはずだけど、というようなことを多く書くのでご了承下さい。

オープニング

毎回作品の冒頭を飾るオープニングですが、映像監督は本作のアートディレクターでポスターなどの制作も手がける古屋遙さん、そして作曲は菅野よう子さん、とそれぞれ女性が担当しています。


OP映像より引用

映像面でいうと、古屋遙さんはタイトル映像の中でも特に初っぱなの兜を覆う花についてメイキングの中で特に力をいれたと仰っていました。直虎が女性で、戦国の世を力強く生き抜く様をイメージしたようです。
この冒頭の兜と花以外にも、タイトル映像中は終始花や植物が咲き誇ったり、枯れたり、飛び交ったりといったように描かれています。
女の一生の物語であることを強く暗示させますね。

大河の元来の視聴者層であるおっさん層は女性の作る大河に警戒感を抱いています。
派手な合戦シーンよりも、色恋描写やら女の嫉妬やらが先行していき、見たい物が見られないのではないか、という不安です。
今作がどうなるかは判りません。こればかりは暫く視聴した上で判断するしかないですね。
第一話を見終えて、筆者は危惧を深めたりはしませんでした。普通に来週が楽しみです。

さて音楽の菅野よう子さんですが、当ブログのメイン読者である戦国IXAのユーザーの一部にはお馴染みの方ではないでしょうか。初代から長い間、光栄(現コーエーテクモ)の信長の野望の音楽を担当して、三国志でも初代の作曲を担当した方です。
大河ドラマをゲームで再現することを目指していたように思うコーエーの信長の野望シリーズが、前作真田丸では3D映像提供という映像面で、今作では長く楽曲担当をされた菅野よう子さんが音楽面で、それぞれ大河ドラマへと逆輸入される形になっており、シブサワコウ氏などにとっては感無量なのではないかと想像できます。

個人的には行儀良くまとまった楽曲で、インパクト重視というわけではなくまだ耳に残るような感じではないですが、聞きやすく、逆にこれまで通りの安心できる大河ですよと訴えられているようにも感じられました。

真田丸では、一族が荒波を越えていく様子や信繁の最期の決戦を暗示させるような、軽やかで美しいながらも根底に重さや暗さのあったヴァイオリンが主役となっていましたが、今作では逆に戦国の勝ち組徳川家の譜代筆頭として幕末まで支えることになる井伊家の未来を暗示させる軽妙で華やかなピアノが主役となっています。

オーケストラ演奏は当然NHK交響楽団ですが、そこに世界的ピアニストのラン・ラン氏が加わり大変完成度の高いものになっていると思います。

おとわ(直虎)とふたりの男児

物語は表題になっている女性ながら戦国時代に城主(領主)として一族を率いることになった井伊直虎を中心に描かれ、彼女を取り巻く人物たちによって彩られていきます。


左から亀之丞、おとわ、鶴丸
作中より引用

直虎の子供時代のおとわは活発で元気で既に男勝り。父親に自分が次期当主になると宣言して喜ばれたりするおてんばです。
画像左の亀之丞は井伊家の傍系の男子で、おとわと許嫁となり大人たちには婿として次期当主にと期待されます。賢く優しいながら、病弱でその事を自覚し、コンプレックスとしています。
画像右の鶴丸は井伊家筆頭家老の小野政直の息子で、利発で活発です。本家の姫である直虎、井伊家の男子である亀之丞に対して明確に家臣ですが、幼馴染みとして三人仲良く育っています。

さて、第一話では鶴丸の父筆頭家老小野政直が、亀之丞の父井伊直満をある種ハメて(自業自得の割合も若干あり)結果井伊直満を今川家に殺害させます。
その結果亀之丞も今川家の処刑リストに入り狙われますが、井伊家は何とか亀之丞だけは逃します。おとわの許嫁だったわけですが、この先亀之丞が生き残れるかは「運」次第とされます。
鶴丸の父小野政直は井伊家を専横し、鶴丸も成人後に父の後を継いで井伊家を乗っ取るかの如く専横し、結果討たれることになります。

そういった因縁の芽が僅かに見え隠れした第一話です。

特にそれが冒頭の鬼ごっこで色濃く暗示されています。
おとわを捕まえようとする鬼役の鶴丸は、足を挫いた演技をして罠にハメようとしたり、亀之丞が身を挺して注意を引きつけようとしても無視しておとわに狙いを絞り、そして崖っぷちにまで追い詰めます。
卑怯だと言うおとわに対して「覚悟」と笑顔の鶴丸。
万事休すかと思った瞬間、おとわは笑って滝壺へと飛び込みます。

井伊家と小野家のお家騒動を暗示した冒頭です。
そういった視点で第一話を見直すと、そこかしこに伏線がちりばめられているようにも見えてきます。

子供三人の他にも、井伊家や今川家の面々も良い味を出しており、まだまだ登場していないですが重要な松平(徳川)家や武田家なども出てくることでしょう。

人間模様に関しては血なまぐさい権謀術数うずまくドラマになっていると言えそうです。

セットやVFX

真田丸では、脚本家の三谷幸喜氏が舞台の脚本を得意にされていることからも、非常に舞台的な作りのドラマでした。
物語は同じような場所で繰り返し進められていました。真田親子三人が相談をする場所、広間、大阪城の広間、淀の部屋、九度山村の広間等です。非常に舞台的な演出で、恐らくかなりコストパフォーマンスが良かったことでしょう。
今作では井伊谷のセットなど良い具合に作られていると感じました。
馬に乗って駆けたり、VFXを使って風景や水中のシーンなどを描くことができています。これらは真田丸にはなかった演出で、従来型の大河ドラマを正当進化させているとも言えます。

第一話まとめ

そんなこんなな第一話でした。
おとわ役の子役は演技派な子役だったと思います。子供らしさは無く、演技の上手な子役、という意味でですが。今後、NHKの他ドラマなどでも見ることになる気がします。

第二話も楽しみにしたいと思います。

関連商品

本作品のサントラです。菅野洋子さんの初大河作品ということで、信長の野望ファンにも訴求力がありそうです。

 

関連リンク

NHK おんな城主直虎 公式サイト

Screenshot of www.nhk.or.jp

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ほげたほげぞう

ほげたほげぞう

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