2017/01/09
エンタメ映画
左の写真はパンフレットです。観賞前に購入しても開かないでおきましょう。
さて、シン・ゴジラです。
映画好きだったりする人たちには今更だと思うので、特に映画に詳しいわけじゃ無く、なんだかゴジラの映画が話題になってるけどそんな面白いの? というような方々に向けて、見所を記事にしてみたいと思います。
映画事情に詳しくない方に最初に説明しておくと、少し映画に詳しい方は、シン・ゴジラの立ち位置をふたつの側面からとらえています。
それは、
- 国産、東宝の12年ぶりのゴジラシリーズ29作目の最新作である
- アニメ新世紀エヴァンゲリオン監督の庵野秀明が総監督をしている
という二点です。
両面のファンから特に注目されている、というわけです。
ほげたはどちらも好きなので、本作の公開を楽しみにしていました。
本作を見る上で知っているとより楽しめる要素がいくつかあります。
- 過去のゴジラシリーズ
- 新世紀エヴァンゲリオン
- 現代日本の政治や行政システム
- 国際情勢
- 日本神話
- 東京都の地理。特に大田区・品川区周辺
しかし、上記のことが分からなくても全く問題無く楽しめます。
まだ見ていない方はぜひご覧下さい。
さて、以下は観賞した上での感想となります。
激しくネタバレとなるのでご注意下さい。
さて、よろしゅうござんすね?
シン・ゴジラですが、結論からいってとても楽しめました。
ゴジラシリーズを見たことが無く、エヴァもよくわからない、というまったく二つの側面に馴染みの無い方でも、楽しめる映画になっていると思います。
それは、現代日本を取り巻く様々な情勢が劇中に盛り込まれているからです。
- ゴジラを災害として扱い、対応や復興にむけて動く政府や行政機関、自衛隊
- 国連における、中ロと日米の温度差、やや冷ややかな欧州みたいな立ち位置
- 原発や放射能の環境問題
という点です。
ゴジラを知らない方に説明すると、そもそもゴジラシリーズというのは反核のメッセージの込められた映画で、第一作目から核実験による放射能で怪獣となったゴジラが人類に鉄槌を下して警鐘を鳴らす、みたいなものなので、その点はしっかり受け継がれています。
ですので、そういったゴジラシリーズならではの部分やゴジラシリーズでお馴染みのBGMが流れることで、従来のファンはより楽しめることでしょう。
そこら辺はさすが過去28作の積み重ねがあると思います。
エヴァファンにとっても、予想通りというか、やはりエヴァのBGMが使用されています。
あの曲は使われるだろうなと思っていたら、やっぱりね、という感じで。盛り上がります。
その他にも画作りやヤシオリの扱いなど、ヤシマ作戦のセルフパロディ的な部分が散見されます。
街中にモニュメントのように佇むゴジラは、エヴァ第一話のラスト、電源がきれて立ち尽くすエヴァと重なります。
両シリーズファンがニヤリとしながら、見たこと無い観客も楽しめるドラマを作ったのはさすがです。
さて、公開されて少したつので様々な感想を目にする機会も増えてきたのですが、その中には批判的なものもありました。
一部のエリート層や特殊技能持ちのオタク集団にクローズアップし、彼らを肯定し続ける本作は、市井の人々や一般人を置き去りにしており、現代の大本営御用映画だというようなものです。
色々な見方をする人がいるもんだなあ、と感心しました。
なるほどロジックの上ではそのように言えなくもないと思いますが、そうするとなんでしょうね、水戸黄門とかアンパンマンとか同様のロジックでいくらでも批判ができそうです。
ゴジラシリーズは先程来述べているように過去に28作ありますし、海外版もあります。ハリウッド版も有名ですね。シリーズの過去作の中にはそういったテーマで描かれたものもありますし、本作ではたまたまそういう作品だったという風に楽しめば良いのではないかと思いました。
そんなことより、最初にゴジラ第一形態が画面に映された時の「うわっ、なんだこのつぶらな瞳! キモカワやんけ!」というようなこととかで笑いたいものです。
庵野監督はアニメ風の谷のナウシカで巨神兵を描いたことでも有名ですが、ゴジラが発する熱線の演出なんかはあの頃から変わってないなーと楽しめます。
無人在来線爆弾とかネーミングがおもしろかっこよすぎて、それだけでワクワクしちゃうよ!
と、そんな風に頭空っぽにしてゴジラでけー! 東京やべー! 日本やべー! 拡散レーザーかっけー! うひょー! うひゃー! うおー!
と楽しめば良いと思いました。(*´ρ`*)
というか、そんな風に楽しんできました。
サントラ買わなきゃ。